診療科目インプラント
インプラント治療IMPLANT
インプラントとは
インプラント治療とは、失ってしまったご自身の歯の替わりに、人工の歯の根を顎の骨の中に埋め込み、その上に人工の歯を作製して噛み合わせを回復する新しい治療法です。従来、残念ながら永久歯を失ってしまった場合、二度と新しい歯が生えてこないため、他の歯に針金を引っ掛けて固定する入れ歯や、健全な歯でも必要な本数を削り、その上につながった被せ物(ブリッジ)を被せるなどをして補っていました。
インプラントですと、他の歯に支えを求める必要がないため、残りの歯にも優しく、入れ歯のような違和感も感じずに、ご自分の歯のようにお食事をして頂くことが出来ます。ただ、他の治療に比べ、外科処置が必要となり治療期間も長くなってしまう場合もあります。
顎の骨の状態によっては、付随する処置が必要なこともありますので、他の治療と同様にしっかりと検査、ご説明をさせて頂いた上で、患者様に合ったご提案をさせて頂きたいと思います。
治療は完全滅菌を施した器具を使用し、患者様のプライバシーを考慮したクリーンな環境に保たれた専用のオペ室で行いますので安心して治療をお受けいただけます。また当クリニックでは患者様に、より良いインプラント治療を提供する為に、学会の公式マガジンであるクリニカルオーラルインプラントリサーチのデータ等から総合的に判断し、現在最も臨床成績の良い『アストラテックインプラント』 を主に使用しています。
インプラントと入れ歯・ブリッジとの違い
治療方法 | インプラント | (部分)入れ歯 | ブリッジ |
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概 要 | 専用のドリルで歯槽骨に穴をあけそこに人工歯根を埋め込み、その上にセラミックでできた人工の歯を装着させます。 | 歯を失った部分の型を取り、それに合う人工の歯とピンクの床を作り、それ自体をバネで自分の残歯に引っ掛けます。 | 失った歯の左右の歯を削り、そこに橋を架けるように被せ物を作ります。基本的には3本が1セットです。 |
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メリット | 天然歯のように顎の骨に固定するので違和感がなく噛むことができ噛む力も天然歯の約80%程度に回復しますので、固いものを噛むことが出来るようになります。隣の歯を削る必要がありませんし、見た目が天然歯に近くなります。 | ブリッジでは適応できないような大きな欠損に有効です。ブリッジのように健全な歯を大きくは削りません。 | 固定式であるため、装着しても違和感があまりありません。人工の歯の素材を選択することにより天然の歯と遜色のない審美的な修復が可能です。 |
デメリット | インプラントを顎の骨に埋めこむ手術が必要です。全身の疾患がある場合には治療ができない場合があります。インプラントを維持するためには十分な口腔衛生の管理と定期的な検診が必要です。 | バネによる隣の歯への負担が大きく、噛む力が健康な状態に比べて30~40%くらいになります。すぐにガタつきやすく違和感を感じます。また取り外して手入れをする必要があります。食物が挟まって口の中が不衛生になりやすくなります。 | ブリッジを支え、固定するために、たとえ健康な場合でも両隣の歯を削る必要があり、将来的にその歯を失うことの原因となる場合があります。ポンティック(ブリッジの橋の部分)の下部の歯肉との間の部分に食べ物がつまり口の中が不衛生になりやすくなります。 |
治療費用 | インプラントは保険適用外であるので自由診療となります。手術の難易度、埋入本数等により必要な費用が算定されます。 | 保険適用材料を使用する場合はその保険点数内です。使用材料による保険適用外のものは自由診療となり高額となる場合もあります。 | 保険適用材料を使用する場合はその保険点数内です。使用材料による保険適用外のものは自由診療となり高額となる場合もあります。 |
インプラント治療の流れ
STEP1来院予約・来院&ご相談・カウンセリング
カウンセリングをご希望の方はまずお電話かメールで来院のご予約をお願いします。ご来院の際には問診表の記入・カルテの作成等を行ないます。治療内容や費用・治療費など、インプラントに関するお悩み・ご質問等ございましたらどんな小さなことでもかまいません。お気軽にお問い合わせください。
STEP2適応検査・術前検査・手術の事前説明
レントゲン・口腔内写真の撮影などから患者様の現在の口腔内の状態を把握し、治療方針を検討します。ご要望をお伺いした後で患者様に合った治療内容のご提案をさせていただきます。また治療費用などの治療計画をご提案します。
STEP3インプラントの埋込手術
治療計画に基づきインプラントの埋入手術を行ないます。手術終了後は術後の注意事項などを説明し1次手術は終了です。入院の必要はございません。
STEP4翌日検診(消毒)・ 一週間~十日検診(抜糸)
・ 治癒期間
患部の消毒のため、患者様には可能な限りご来院いただいています。1週間~10日健診にて術後の経過をみながら抜糸を行います。抜糸後はインプラントと骨の結合が得られるのを待ちます。通常3ヶ月~6ヶ月で、この期間中は仮の義歯等を使用して頂く場合がございます。必要に応じて定期健診を行ないます。
STEP5インプラント二次手術(土台)・仮歯の装着
(噛み合わせの確認)
骨と生着したことが確認されたら、2次手術と呼ばれる歯肉の整形手術を行います。 歯肉を開いて、人工の歯を取り付けるための部品を連結します。その後お口の中の型をとり、患者様に合った仮歯を製作いたします。仮歯で噛み合わせを調整し、この状態で1~6週間、歯肉が治るのを待ちます。
STEP6最終の補綴物装着・定期健診 / メンテナンス
歯肉が治ったら型を取り天然歯と見分けがつかないようなクラウン(人工歯)を色や形を患者様に合わせて作製し、インプラントに装着します。装着後は3ヶ月~6ヶ月程度に1回の定期検診を行い、インプラントやクラウン、噛み合わせを確認します。他の歯と同様に口腔内を衛生的に保つことが重要です。